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四季彩々・徒然日記

墓マイラー 京都篇第3弾、光悦寺・本阿弥光悦のお墓です。

先回に続き知り合いの方から、京都旅行の際に撮影された写真をいただいたので紹介いたします。今回は京都・光悦寺の、本阿弥光悦のお墓です。
本阿弥光悦はそれほど有名人というわけではないかも知れないですが、宮本武蔵ファンの人ならよく知っているのでは?かくいう私も吉川英治の小説を読んで知った一人です。確か吉岡道場一門との戦いのあと、ふらふら彷徨っていた武蔵がおばあさんと出会い、実はその人が光悦のお母さんだった・・・でしたっけ。小説の中では光悦は、茶の湯などをたしなむ風流人であり、本職は刀の研ぎ師でしたね。
ウィキペディアでは「本阿弥 光悦(ほんあみ こうえつ、永禄元年(1558年) – 寛永14年2月3日(1637年2月27日))は、江戸時代初期の書家、陶芸家、芸術家である。書は寛永の三筆の一人と称され、その書流は光悦流の祖と仰がれる」とされています。

※写真はクリックすると拡大します。

光悦寺参道
美しい緑に、モダンなデザインの石畳がとても印象的。

これまたモダンなデザインの趣がある光悦のお墓


光悦寺は京都市北区鷹ヶ峰にある日蓮宗の寺院ですが、光悦のお墓は上部が三角になっていて、一般的な仏教のお墓とは少し雰囲気がちがいますね。墓石まわりの空気感も趣があります。様々な芸術に通じていた風流人にふさわしいお墓ですね。本阿弥光悦という人は、江戸時代の北大路魯山人?はたまたジャン・コクトー?はたまた北野武? いったいどんな人物だったんだろう、と興味をそそる不思議なお墓ですね。(written by Tetsu)


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墓マイラー 京都篇第2弾、高桐院・細川ガラシャの墓所です。

知り合いの方から、京都旅行の際に撮影された京都・高桐院の写真をいただいたので紹介いたします。
高桐院はウィキペディア情報によりますと「京都府京都市北区紫野にある臨済宗大徳寺派大本山大徳寺の塔頭のひとつである。開基(創立者)は細川忠興(三斎)、開山(初代住職)は玉甫紹琮(ぎょくほじょうそう)である」とのこと。「正保2年(1645年)に83歳で没した忠興は、遺言によりその遺歯が高桐院に埋葬され、以後細川家の菩提寺として庇護されている」そうです。
細川家というと足利家に発し、室町時代から永年続いた大名家。細川元首相のご先祖様ですよね。しかも細川忠興は戦国〜安土桃山〜江戸と続く激動の時代を生き抜いた人です。

※写真はクリックすると拡大します。

高桐院参道
参道は緑が豊か。どことなく侘び寂び感が漂います。

お庭には美しい苔が。建物と雰囲気がぴったり。


また「本堂庭園には忠興とガラシャ夫人の墓塔となっている春日灯籠がある。この燈籠は忠興が生前こよなく愛し,自ら墓標に指定したといわれる」そうです。これがその「春日灯籠」。細川ガラシャといえば悲劇のヒロインとしてあまりにも有名。明智光秀の娘・たまとして生まれ、本能寺の変以後はキリシタンとなり数奇な運命に翻弄され、壮絶な最期を遂げました。


細川忠興とガラシャの墓塔、春日灯籠です。

裏側が割れているようです。これも歴史の賜物か。


細川ガラシャのお墓自体は大坂の崇禅寺にあるそうですが、ここにある墓塔はやはり亡き人の魂をお祀りするものですから、写真からでも歴史の重さがしっかりと伝わってきます。ガラシャはキリシタンでしたが、やはり細川家の人として仏式で祀られているようですね。(written by Tetsu)


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墓マイラー 京都篇第1弾、足利尊氏公のお墓を訪ねてきました。

先週、京都旅行に出かけまして、あちこちのお寺などを散策しました。その折に足利将軍家の菩提所である京都市北区の等持院を訪ねました。1343年に建立されたというこのお寺は、京都でも有数の伝統的な日本庭園が美しく、また何と言っても室町幕府初代将軍である足利尊氏公の墓所があることで有名です。今回はちょっと墓マイラー気分で見学させていただきました。

※写真はクリックすると拡大します。

足利尊氏公
教科書でもおなじみの足利尊氏公

豊かな緑の中央にお墓があります

延文三年四月建立と記されています


延文三年というとおよそ650年前になります。当時からこのような宝篋印塔のお墓であったかどうかはわかりませんが、室町幕府初代将軍様のお墓となると感慨深いものがありますね。


尊氏公のお墓のアップです

足利将軍代々の供養塔もあります


何百年経ってもお墓という形で残るというのは、同時に心にも残るということですね。(written by Tetsu)


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月9のお墓か?ゲゲゲのお墓か?

 昨日7月19日夜9時から、フジテレビの新ドラマ「夏の恋は虹色に輝く」がスタート。さっそくというか、家族と一緒についついドラマを観てしまいました。そして話が進んでいく中で、松○潤さん演じる主人公が、突然亡くなってしまったお父さんのお墓に赴くというシーンがあって、商売柄、ストーリーよりもそのお墓と霊園の光景が気になってしまいました(笑)。
 その霊園は、広大な芝生公園に洋墓が整然と並んでいる、それはそれはきれいな墓地公園で、お墓もほとんどすべて同じ形・デザイン。記念碑を埋めたような本当に西洋スタイルです。そのおかげか公園全体のイメージも視界を遮るものが少なく統一されて美しいんですね。そこに松○潤さん演じる主人公が現れるんですからとても絵になります。まさにドラマです。同じテレビドラマでも「ゲゲゲの女房」に出て来るような、ひと昔前のお墓とは真逆ですね(笑)。
 当店もお客様のご要望にお応えしたデザインの洋墓等も手がけますが、日本という国の仏教徒であるならば、やはり伝統的な和墓をおすすめしたいと考えています。宗旨宗派により字彫などは微妙にちがいますが、あのような直方体のお墓は世界でも日本だけなんです。お墓も大切な日本文化の一つ。できればマスメディアでは伝統的なお墓を、広くPRしていただきたいと思います。ということで、当店ではゲゲゲのお墓がおすすめです。(written by Tetsu)

豊田市・古瀬間墓地

こちらの写真は、芝生が美しい名古屋市みどりが丘公園の洋風墓地です。


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“墓マイラー”ブーム到来?!

モンパルナスの美しい天使像
モンパルナス墓地の美しい天使像
 最近、”墓マイラー”という人たちが増えているそうです。墓マイラー、つまり墓参らー。お墓参りを楽しむ人たちです。彼らがお参りをするのは、昔の武将や偉人、芸術家など歴史に名を残すような人たちのお墓です。武将たちがゲームなどでキャラクター化されたりしたおかげで、”レキジョ”という歴史に興味をもつ女性が増えたり、名古屋城開城400年の一環で”イケメン武将隊”がマスコミに登場して人気だったり(一部主婦層ではおっかけのような人たちまでいるようです)、美しい”過去・歴史”を愉しみたいニーズとでもいうのでしょうか、不思議な現象ですね。とはいえ、お墓参りをしていただくのは、とても良いことだと思います。
 かくいう私も、20年前にフランス旅行をした際に、パリのモンパルナス墓地に眠るサルトルとボーヴォワールのお墓参りをしたことがありますから、”墓マイラー”の気持ちがとてもよくわかります。教科書に出てくるような人物と会ってみたいと思っても、お墓でしか対面できないわけですからね。そのときは郊外のパン屋さんで買ったプリンのようなパン?をお供えして、仏教式で拝んでしまいましたが、しばしの間、そこに眠る人への思いに浸ったりしました。

 
 日本の古いお墓は、苔むした味わいのある侘び寂び感がまた良いものです。樹木など自然の景観の美しさだけでなく、四季の匂いもあったり、しっとりした風情も愉しめると思います。歴史上の著名な方のお墓を訪ねて、この機会にぜひ”墓マイラー”になってみてください。何か新しい発見があるかも知れませんよ。(written by Tetsu)


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冷茶の美味しい季節。お茶プレッソはいかがですか?



 5月も半ばを過ぎ、新緑が美しいどころかすっかり夏日のような陽気になってきました。5月と言えば、私たち日本人にはうれしい日本茶の新茶の時期です。摘みたての新茶もだんだんと市場に出回ってきたようですね。お茶の通の方の中には、お茶は秋まで寝かせてしっかり熟成させた方が旨味も出て一層美味しいとおっしゃる方もいますが「新しもの」には目がない方のほうが実際には多いのではないでしょうか?新茶ならではのさわやかな風味や美しい緑色など、初夏の風情を目と舌で味わえるのはなんとも心地よいものです。というわけで、これからの季節にぴったりの茶葉と冷茶の作り方をご紹介します。

 日本茶には玉露や煎茶、番茶など、その仕上げ方やグレードなどによって種類がいろいろありますが、私がおすすめしたい冷茶によく合うお茶は、ズバリ「茎茶」です。地域によっては雁が音(かりがね)と呼んだりもします。ふつうお茶といえばお茶っ葉というように葉の方を使うのが一般的ですが、実は茎ばかりを集めた茎茶の方が「旨味・あま味」が豊富ということご存知でしたか?冷茶を作るとその旨味がとても美味しいんですよ。

 お茶は葉に含まれる苦み成分のカテキンと旨味成分のテアニンのバランスが美味しさのもととなっていますが、テアニンは太陽光に当たるほど光合成を行ってカテキンに変わってしまいます。苦みのカテキンを抑えるためわざわざ葉に覆いをかぶせて太陽光に当てないようにして、逆に旨味を多くするというひと手間かけたのが高級茶葉の「玉露」なんです。ところが茎茶というのは葉がないため苦みのカテキンが少なく、旨味のテアニンばかりが含まれているんです。そんな茎茶を使って冷茶を作ると、苦みが少なく、玉露顔負けのなんとも言えない旨味が凝縮された冷茶ができ上がります。お茶というより出し汁に近いような旨味ですね。エスプレッソならぬ名付けて「お茶プレッソ」というところでしょうか。

 さてそんな茎茶の冷茶の作り方です。500mlくらいの湯冷ましのお水をピッチャーに用意します。茎茶を大さじ4〜5杯分くらいをティーパックに入れ、ピッチャーに入れます。するとティーバックからどんどんとお茶のエキスが水に流れ出していき、ティーバッグが徐々に沈んでいきます。そうしたらピッチャーをそのまま冷蔵庫に入れて、一晩くらい寝かせます。次の日には、美しい黄緑色の冷茶ができ上がっています。濃い緑色でなく、薄い黄緑色が見た目にもきれいです。

 美味しい茎茶の冷茶ができ上がったら、それを携えてお墓参りにお出かけしてみてはいかがですか?お彼岸は過ぎましたが、今の時期がお墓参りには最適な季節かも知れません。墓地公園などは樹木も多く新緑がとても美しいので、ちょっとしたピクニック気分も味わえます。ご先祖様とごいっしょに、心地よいひとときをどうぞお過ごしください。(written by Tetsu)


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