墓マイラー ベトナム篇 美しい田園に点在するお墓
ベトナム出張の際に、ベトナムのお墓を撮影してきました。もともと中国の影響下にあり、その後フランス植民地を経て独立したベトナムというお国柄をそのまま表しているような、個性的なお墓がたくさんあります。宗教も仏教だけでなくキリスト教やヒンズー教など複数の宗教が混在し、歴史と文化の中でそれらが相互に影響しあっているためか、霊廟風のものや洋風のもの、仏教建築風のものなど形・材質・仕様は様々。きちんと区画整備された墓地というよりは、多くが田園地帯の真ん中に点在しています。
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田んぼの真ん中に現れる、大きさ・形・色さまざまな墓石群(墓地)。
住宅街に近い場所にも、墓地・墓石があります。
お墓の大きさはまちまちで、大きく凝った造りのものは富裕層のお墓とのこと。お墓というより建築物ですね(もともと総本山の建物を模して造られています)。沖縄の首里城などにも近いものを感じます。中国風のお墓のすぐ隣に、とてもシンプルな洋風のお墓があるのも不思議な光景です。
街道沿いに時々見かける、ベトナムのお墓の展示場。
墓石だけでなく仏教的な彫刻や狛犬などが置いてあります。お店によって展示してあるお墓の大きさ・形は異なります。大きな石材工場もよく見かけます。撮影場所はハノイ市郊外〜ベトナム北部で中国にもほど近い場所なので、中国の影響を受けての石材業が盛んな様子もうかがえます。
(written by Tetsu)