「この墓石は国産ですか?海外産ですか?」この質問をよく受けますが、「国産には2種類」外国産にも2種類有ります。

 まず国産と呼ばれる墓石ですが、「国内で採掘された石材を、国内の工場で加工した墓石。」と、「国内で採掘された石材を海外の工場に送り(輸出し)、海外の工場で加工した製品を逆輸入した墓石。」この2種類が一般的に「国産墓石」と呼ばれています。

 

 海外産(外国産)と呼ばれる墓石にも2種類あり、「海外で採掘された石材を海外の工場で加工して、製品を輸入した墓石。」それと、最近は少なくなりましたが、「海外で採掘された石材を原石のまま輸入し、国内の工場で加工した墓石。」この2種類が一般的に「海外産墓石(外国産墓石)」と呼ばれています。

 

  石材の原産地による、国産と海外産の区別。
  製品の加工地による、国産と海外産の区別。

 

 今回は、墓石に使われる石材の原産地(採掘された国)による国産と海外産の区別についてお話します。

 最近建てられている墓石は、その役8割が海外で採掘された外国産の石材で造られています。
 外国産の石材は、中国で採掘された石材が多いのですが、中国産というと、「安さは魅力的だけど品質はよくない」というイメージを抱いてしまいがちな方も多いと思います。

 

 では実際、中国も含んだ海外で採掘された外国産の石材の石質はよくないものが多いのかというと、そんなことはありません。
 広大な国土から採掘される海外の石材は素晴らしい石質のものも多く、日本では採掘できない良質な石材も多く有ります。

 

 そもそも日本国内から採掘された石材も海外で採掘された石材も、同じ地球でできた石材であり、採掘された国による石質の違いはありません。
 石質の違いは、それぞれの銘柄によっての違いは有りますが、それは採掘された国に起因するものではありません。
 海外で採掘された外国産の石材でも良い石質の石材も有りますし、よく無い石質の石材も有ります。
 同様に、日本国内で採掘された石材でも、良い石質の石材も有りますし、よく無い石質の石材も有ります。

 

 また、良質だと評価されている石材でも、採掘された時期によって石質の差が有ります。
 石材は天然の素材なのです。
 同じ採掘場から採掘された同じ銘柄の石材であっても、厳密に言えば2つと同じ石質の石材はありません。

 取り留めの無いお話になってしまいましたが、「墓石は国産?海外産?」言い換えると、「お墓の石は、日本の石が良いか?外国の石が良いか?」ですね。
 お墓の石の良し悪しについては、その原産国(国内産か?海外産か?)による違いはありません。
 個々の石材にはそれぞれ特徴があります。
 その特徴を活かして選ぶことが大切だと思います。

 西村石材では、濃い石色の墓石をお好みのお客様には、印度産のM10をお勧めしています。
 良質な印度M10で造った墓石は、石色の深みがあり水吸いもほとんどないので耐久性も期待できます。
 価格もとてもお値打ちにご提供できます。
 その理由は、昨年秋頃から印度M10の鉱山の状態が良く、良質な原石が安定して採掘されているため、安心して使えるうえ価格も安価になりとてもお値打ちだからです。
 良質な原石が安定して採掘されると、何故価格が安価に成るかといいますと、歩留まりが良くなるからです。
 「歩留まりが良くなる。」とは、加工ロス(無駄になる加工)が減り、無駄になる加工賃が減るため、加工コストが下ることで仕入価格もさがりお値打ち価格で販売できるのです。

これは工場と直接取引しているからできることなのですが、輸入商社や石材ブローカーなどの仲介業者と取引きしている石材店では、この恩恵はありません。

 製品の加工地による国産と海外産の区別、国内工場で加工された国内製品と海外工場で加工された外国製品との違いについてのお話はまたの機会にさせていただきます。

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