当たり前のことではありますが、お墓にも耐用年数があります。

 生前にお墓を建てることが多くなってきた昨今、お墓の耐用年数は重要なものになってきました。
 故に、お墓の耐用年数を理解していなかったせいでトラブルを招いてしまうのは避けたいですよね。

 お墓というと、ついつい長持ちしそうなイメージを抱いている方が多いかと思われます。

 しかし、お墓の耐用年数はおよそ50年から100年、短ければ30年ほどと言われています。
 長持ちするとしてもせいぜい150年ほどです。 一般的によく用いられる御影石自体の耐久性は、極めて強いです。

 ぶつけたり高温にしたりということがなければ半永久的とすら言えます。
 石が半永久的にもつのに、どうして墓石になってしまうとそこまで寿命が縮まってしまうのでしょうか。

 墓石の耐用年数に大きな影響を及ぼすのは、実は石の素材ではなく基礎コンクリートや接着剤などの施工資材の寿命です。
 正しい施工を行わなければ、石と石のつなぎ目は3~4年で剥離してきます。
 お墓の傾きも7~8年で生じます。

 最近ではお墓も地震対策を考えた耐震施工が当たり前に成りました。
 例えばこの耐震施工ひとつとっても、それぞれの石材店によって使っている資材が異なります。
 西村石材では、墓石用免震システムのトップブランド、安震はかもりを使用しています。
 免震システムについての詳しいお話はまたの機会にさせていただきますが、信頼のおけるブランドの施工資材を使うことも、墓石の耐用年数に大きな影響があります。

 施工資材の良し悪しと共に、石材店の施工技術もお墓の耐用年数に大きな影響があります。

 最近では販売だけして、施工は施工専門の下請け業者任せで施工管理すらできない業者が増えています。
 どれほどの経験、技術があるのか怪しい「職人」と自称する俄仕立ての石材店も増えています。
 このような業者にお墓づくりを任せてしまうのは危険だと思います。

 「建墓の一歩は店選び。」です。
 同じように見えるお墓でも、施工方法によっては耐用年数に大きな違いが生じます。
 正しい施工をしてもらえる石材店を見つけ、後世のためにも長持ちするお墓をつくりたいですね。

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